仕事中に思いつくものではないけれど・・・
ふと谷村新司さんのことを考えた。
中学生の頃からアリスが好きで、だから谷村さんも大好きでした。
ギターでアリスの曲を弾き語りしていた学生時代でした。
ということは、谷村さんのパートを歌い、堀内さんのパートを歌い、それがアリスだったわけですよね。
それを歌うことはもちろんできる。
でも、オリジナルのメンバーでのその曲は、生ではもう2度と聴けない。
そういうことなのだ。
人が虹の橋を渡るとは
2度とその人の声が聞けないということだ。
2度とその人の存在を目の前に感じられないということだ。
当たり前だけれどそういうことなのだ。
つまりリアルなその人を2度と味わうことができなくなることが「人が虹の橋を渡る」というリアルな感覚なのだ。
自分の両親がそうであった時に、長男である僕はそんなことを思う余裕がなかった。
ただただ恙無く送ることしかできなかった。
それを谷村さんやもんたさんやといった人の虹渡りに際して、やっと客観的に感じることができたのかも知れません。
考えてみれば、青春時代にお世話になったミュージシャンたちが多く虹の橋を渡ってしまった。
谷村さんやもんたさんだけでなく、桑名正博さん、葛城ユキさん、大村憲司さん、青木智仁さん、安部俊幸さん(チューリップ)といったお世話になった方々がもう鬼籍に入ってしまっているのだけれど、流石に今年は特に辛い。
自分がもうその年代に入っているからでしょう。
大村憲司さんが生きた年数より10年長生きしているし。
何だか虚しくなってしまった。
僕は彼らよりもちゃんと生き切れているんだろうか。